野も山も、みな一面に弱気なら・・・
 
 
ある写真評価サイトで、例によって慣れ合いで流れる中、ひとり毒を吐くお人がいた。その人の写真はたしかに、他の凡庸とは確実に違う雰囲気がある。が、決定的にいかにも上手な写真ではなく、ただ、普通の人とは確実に違う感性と、言葉があった。そのせいで他者と荒れることも多かった。僕も、その人が現れるとちょっとギスっとした。が、最近、自分の感性と一致することが多くなり、とうとう一対一の対面になった。ああ僕も、この人のように他人から変な目で見られる、少数派の人間だなと、再確認した。ただ僕は人と当たることが面倒なので主張を引っ込めるから突出しない(できない)が、その人は真っ向から向き合っている。だから嫌われるが、その人のほうが人として、正直だ。そのうえ感性が鋭いからますます僻みで嫌われる。僕はある時期から「初対面で違和感ある人のほうが長く濃い付き合いになる」という自分のセオリを知ってる。マイノリティで生きていく人だから。だから僕は、このサイトでは今日から嫌われる側の人間になった。でもそれは、ここ最近の写真活動の中で涙がでるくらい嬉しかった。少数派=悪という認識。会社員なら不適合者だが、アートの世界では逆になる。感性の鋭い人は他人の異なる感性も受け入れる。だが、感性のない定型文のようなアートは、見る価値もない。定型文しか受け入れられない人がほとんどの世界の中で。

野も山も、みな一面に弱気なら・・・_d0002320_3202335.jpg



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by nopain-nogain | 2014-12-09 22:03 | カメラ・写真 | Comments(0)


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