ハウツー本を書いてて思うこと
 
 
自己啓発書とか「〇〇上達99のコツ」とか、若い頃はそういう本を良く読んでいましたが、ある時からパッタリと読まなくなり、いまでは嫌悪すらしています。というより現在の僕は、多くの人から「〇〇を教えて欲しい」というリクエストをもらい、そういう文書を書いてお金をもらう立場になったわけです。それを書いていて思うことがあります。

モノを作ること、または人生に関わるようなハウツーは「本気・真実では書けない」ということです。

他人に助言を頼るような読者たちには本物は難しすぎて分からないので、ウサギとカメみたいな絵本みたいな内容にせざるを得ない。逆に本質が分かる人に向けて本気で書きたいと思うが、そういう人は僕の本など読まないでも上達していく。ごくまれに僕の記事を読んで大きくステップアップする人がいるが、それは宝クジに当たる確率くらい少ない。僕に関わって大きくステップアップするタイプの人は、おおむね直接僕にコンタクトを取ってくる。

つまり文章を書く場合は、現実とは大きくかけ離れた、読んでて楽しいけどなんの成長にもならない文章を書くことになる。そのほうが人気を得るし、お金になる。まさに虚構。

いつごろからか、自分が教わる立場から教える立場になった時、その手のハウツー本や自己啓発セミナーが虚構にあふれていることに気がついた。同様に小説とか物語も半分くらいは文学ではなく「金儲け」なことが判るようになった。だからあまり本を読まなくなった。


乱文でした。



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by nopain-nogain | 2014-12-25 06:18 | 執筆 | Comments(0)


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