美術品が欲しくなる時
 
 
絵とか陶器とか、心を打つ美術品があったら、ひとつ買ってみたいと考えるようになった。






いままでは美しい作品を見ると「欲しい」とは思わず、「自分で作らなきゃ」って考えた。美術的な活動は、鑑賞5%・自作95%くらいの配分だった。それは実用の道具だって同じ。20万円のカメラもそのまま使わず、自分なりに使いやすいように改造した。常に「自分で・・・」っていう創作意欲とと強迫観念で生きてきた。

その反動でもあるのか、あえて「手を入れることが出来ないモノ」を手元においてみたらどうだろう?と考える。自分の手が入ったら「美」が崩れてしまうような、繊細で完成度の高い作品を。世間的な価値基準ではなく、自分が心から見とれるようなモノ、所有欲を満たすようなモノ。それは美術品じゃなくてもイイし、できれば実用性が無い方がいい。

美術品が欲しくなる時_d0002320_0382971.jpg
写真は10年くらい前に一目惚れで衝動買いしたマネークリップ。使うつもりはなく、ただ触って眺めてるだけ。いまでも「買ってよかった」と思える、数少ない嗜好品。


これから「買う前提」でモノを見ていこう。
作品を創るプロセスや作者の気持ちに共振できるようになった今なら、良い物に出会える気がする。そして「欲しい」と思った時の衝動買いの予算を決めておくほうがいいと想う。そのための専用貯金をしておこう。ちょっと仕事を再開する理由付けができたかもしれない。さすがに半年も仕事してないし、お金増やす感覚も欲しい頃。



これから美術館や画廊を回ってみよう。楽しみ。
by nopain-nogain | 2015-06-08 00:58 | 徒然(つれづれ) | Comments(0)


<< oookayama-todoroki 小田原散歩 街の色 >>