セミ・リタイアメントの独り言
 
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居酒屋でテレビを観ていて、「中国やアジアの若者に、日本のサブカル文化が人気」というニュースをやってる。横のオジサンが「アジア経済が・・・」とか「日本の戦後は・・・」とかテレビに向かって喋ってる。TVニュースもオヤジの懐古主義も、僕には関係ないと思って聞き流していた。が、日本のエンタメ文化の輸出については、僕自身が当事者だということに気がつく。実感がない。

「アジアに文化を輸出したい」ってのは10年以上前から思っていた。そのころは、そういうライフワークと未来展望を熱く持っていた。「そのうちアジア経済が日本を抜くよ」ってのはこのブログにも書いたと想う。しかし周囲の人に語っても「?」ってされてた。先見が早すぎて。それが今、ニュースの通り。僕はこのジャンルに関してはいつも10年先読み出来てた。だからこの商売で成功してる。

ただ実際に輸出する立場、さらには個人的なファンも持つようになって、なっていく経緯の途中で、僕の心に当初のような熱いものはなかった。2年先なら現実で、やるべきことや求められてることがクッキリ見えるので、10年単位ではなく月単位の短いサイクルでの波を感じてた。

今や世界中の法人・個人から買い手が来るのに、さほど熱くはない。いちいち書いてないけど、世界各国からいろんなオファーがある、ありすぎて気にもしなくなっちゃった。ソレに比べて何もなかった頃のほうが、他人から見たら「大きすぎて計画というより妄想」と思われてた頃のほうが、熱かった。油も火種もないころのほうが。



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「他己紹介」のグチを書かなくなったが、いまだにある。僕は僕自身を自慢しようとも思わない、できれば隠しておきたいのに、他人が僕のことを「スゴイ人だ」と自慢する。コレも熱さの違いだろう。



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実績出してすでに引退した著名人の本を読む。
僕は仕事をしなくなってもうすぐ丸一年。このまま早すぎる引退をしてもいいし、またエンジン掛けるならどうしたらいいのか、引退した先輩の経験を知りたくて。これまで独学でやってきた経緯は、成功者定石にほぼシンクロしてるので、この後のことは自分で考えなくても、尊敬する人のマネをするでも、自分の人生として価値がある。脳を使うなら趣味のほうで使いたいし。

独立新人の頃は「成功するまでの本」を読みあさっていたが、いま、その頃のことをあまり細かく思い出せないことに驚く。いや思い出せるのだが、気持ちが熱くならない。たとえば若手に実経験アドバイスをすることはできるが、それを武勇伝として気持が乗ることはない。




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冷めたのではない。まだまだ取り組みたいことはたくさんある。ただ、それらはほぼ精確に予定が立てられるし、ほぼ実現する自信がある。もっといえば予定よりも大きく結果を出せるだろう、これまでずっとそうだったから。




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総じて、何もない状態・満たされていない状態のほうが「熱い」ということらしい。実際に持っているモノが実態があり大きくなるほど、冷めるのではいが、なんなんだろう?自分の実力を冷静に判断できるようになるから、人生後半が冷静に判断できて大当たりも大外しもしない、そういう感じだろうか?ああカラスミと似てるか、前評判は無限に広げられるけど、食べてみたら残しちゃった感じ・・・いやちょっと違うな、ガッカリではないから。



オチはない。
by nopain-nogain | 2015-09-04 02:22 | 仕事と勉強 | Comments(0)


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