絶対音感 と 僕


絶対音感を持っている人に
「耳コピーとか出来るのってスゴイですね。
僕も欲しかったな」などと何気なく話ししていたら、

「いや、絶対音感は持たない方がイイよ。」
と言われて、なぜと聞いたら

「ほんのちょっとでも変な曲を聞くと、違和感を感じる」
「クラシックより後の音楽のほとんどは聴いてると気持ち悪くなる。」
と答えてくれました。そんときは「そうなのかぁ」と
よく判らないけど、そうなんだろうなとしか想えなかった。

・・・・・

また、あるギタリストは
「音楽は2の平方根を基本とした数学だ」と言っていた。
それこそ、ふうん、そうなのかぁ。だとしたら僕も
勉強次第で曲がつくれるなぁ。なんて妄想してた。

・・・・・

いまそれを、ようやく実感できた。
映像の勉強をしていて、ふと気が付いた。

流行のワイヤーアクション。それとCG。
僕はこの手の映画をみてると気持ち悪くなる。
コメディなら笑えるのだけれど、リアリティのつもりで
やられると「そこは逆だろ!」腹も立ってくるほどだ(笑)

・作用反作用の法則
・力学的エネルギー保存則
・慣性の法則
・自由落下加速度
・などなど

これが僕にとっての「絶対音感」になってるんだ。
これらの法則は自然界には絶対なもので、原則として
全ての物質はこの通りに動く。

映画はエンターテイメントだから、多少のアレンジは
必要。だけど、シリアス物やリアリティを謳っている映像で
ワイヤーで吊る意図が良く分からない。

ま、いつもどおり「流行ってて、金儲けできるから作りました」
という理由なら、十分納得できるけど(笑)

・・・・・

逆にアニメの場合は、アレンジするにしてもまず
原理を知らないと話しにならない。実写ならば
リンゴを落とせば必ず 9.8m毎秒毎秒 になってくるけど
アニメでは1コマ1コマ計算しなきゃならないから。
(空気抵抗の件は省略)

例えばドラゴンボールやジョジョ、ダイハードなんかは、
基礎を敷いた上で遊びのアクションをやってる娯楽作品で
作者(スタッフ)の実力が高いのが判る。
そういうのは、わざと外してることを楽しめる。

基礎が出来てない作品のタイトルを挙げるのは
辞めておこう。。。

・・・・・

どの映画が面白い&つまらない、というのはその人の
感想なので自由なのだけど「絶対音感」や自然界の原理原則を
知ってしまった人には、鑑賞に耐えない、みてると気持ち悪くなる。
と言うことになってしまう。

たとえると、船酔いみたいな感じ。二日酔いみたいな。
とにかく、気持ち悪いのどうにかしてくれ~って感じ(笑)

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と、映像の勉強をしていたら「絶対音感」の人の気持ちが
理解できたので、スッキリしたので書き記しました。
by nopain-nogain | 2009-01-04 06:15 | 映像・音楽・本 | Comments(0)


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