社員旅行2 なぜ先生は見守ったのか


飲み友達との社員旅行は、言い改めて「修学旅行だね」の一言に尽きる(笑)

酒の入った修学旅行。しかも全員が自由参加なのだから
楽しくないはずがない。みんなと過ごした楽しい時間は
しっかりと想い出に残ることなので、ここに書かなくてもいいと想ってる。

・・・・・

マージャンが始まった。ぼくはやらないよう心構えていたのだけれど、ちょっと代打という
タイミングで参加してしまった。牌が目の前に並びはじめると、脳内神経物質が
ギュルンギュルン!と音を立ててあふれ出す。集中力で眼から光線が発射できそう。
「もう、今夜は寝れない」と決定した。


朝の4時。最後まで起きていたマージャン組もお開きになり、消灯。
全員が寝付いた。もちろん僕の脳はギュンギュンしてるので寝れるわけがない。
朝ご飯の8時まで、確実に独りの時間をどう過ごすのか。さすがに今日は
団体を楽しみたかったので、本も音楽も持ってきてない。長い時間になりそう。

なにもすることがないので余ったお酒を飲みつつ、寝てる人達をみてると、
どんな職業の人でも、静かな人も気の強い人も、みんな夜は寝るんだね。という
当たり前の事実を見せられた。若者もお父さんもみんな寝てる。子供のように寝てる。

「まるで修学旅行だ」

と、みんなを観てるときに想った。次の瞬間、ハッとすることに気が付いた。

・・・・・

学生のときの修学旅行のすべて毎回、僕はいつも最後まで独りで起きていた。
他のクラスなら・・・と期待して隣の部家にいっても、真っ暗。なぜみんな
寝てしまうのか不思議に思ったくらいだ。

先生達の部家からは談笑する声も聞こえたので、行き場のない僕を
参加させてほしいとも想ったが、きっと教育の難しさのグチとか、
大人の話とか(笑)そういった話題だろうというのは小学生の僕でも
想像がついたので・・・でも、それも間もなく部家から漏れる光はなくなっていた。


小さい頃から好奇心が強かったんだろう、静まりかえったホテル内は
迷宮のように謎がいっぱいだ。探索せずにはいられない。

ロビーは従業員に見つかる可能性が高いので、裏口のカビの生えたようなドアから、
さらに野外も探検する。外の空気が気持ちいい。そしてこのスリルがたまらなく楽しい。

おとなしくて成績もそこそこの目立たない生徒だが、こういう独自の行動力は
誰よりも強いと密かな自信ももっていた。根拠はないが、少なくとも今は
誰も知らない裏庭の冷たい臭いと、綺麗な星空を独りじめしている優越感を楽しんだ。
「ここに好きな女子を呼びたいな」などと妄想も煩悩もあふれ出ていた。が、その頃は
人を好きになっていることが恥ずかしいと感じる年頃だった。

・・・・・

旅行が終わり、学校の生活が始まると当然のように旅行の想い出で盛り上がる。
悪ふざけや時間を守れなかった生徒は叱られてた。まぁそういう人はいつもの
メンバーなので、だれもがそれを当たり前のように笑ってた。

最後の最後に先生が
「夜中に一人でウロウロしてたやつもいたなぁ・・・」と言ったので、死ぬほどドキっとした。
観られていたのか!まさかな・・・相当怒られるかとおもって覚悟を決めたら、怒ってもいない、
ウケ狙いでもない、イヤミでもない。顔も動かさず視線だけをこちらに向け、
一瞬、眼が合った。まさにアイコンタクト。それだけで終わった。

ぼそっと言ったので、クラスのみんなは聞き漏らしていたかも知れない。
なにしろ、脱走兵がいたなんて話題のタネになると想ったが、まったくすぐに
次の話題に移っていった。

怒られない理由を分析してみた。それより観ていたのならその場で止めるのが先生の
義務だろうに。しかし止めずに遊ばせていたのは、先生自身が僕の好奇心に共感して
いたからだろう。きっと厚意なのだ。他に理由がない。なにしろ担任の野沢先生には
少し嫌われていたのは普段から感じていたのだから。

「おまえの好奇心の強さは、良い面も悪い面もある」
「自分で取った行動は、自分で責任をとるんだぞ」
「そして、大人をなめるなよ」

そんな風に言われたように感じた。
真相はわからないけど・・・

・・・・・

「長夢メランコリー」から寝てないので、そろそろ80時間くらい起きてることになる。
過労やストレスで不眠症になったという認識だったから、ここで寝てる人達のように
健康にならなきゃ、というプレッシャーがあったんだけど・・・

小学生のときから、今も全然変わってないじゃん!俺!! 

と気が付いたとき気持ちがフゥーッと楽になった。


それは
背が220cmもある人や、視力が良い人、絶対音感のある人。。。
そうゆう能力は眼に見えて有効に生かしやすい。他人からみても
それが「才能」ということになって、華のある人生を送ることも出来る。

一方、記憶力が良いとか、上昇思考が強いとか、寝なくても平気とか
そういう能力は眼に見えないけど、持って生まれたものだ。

背の高い人が普通の天井に頭をぶつけるように
好奇心の強い人が普通の人が気にならないことで悩んだり苦労する。
それをもって「ケガ」や「病気」とも言えるけど、その特徴は生かすこともできる。


たぶん僕は、
老人になって町内会温泉ツアーにいったとしたら、やっぱり最後まで起きてるだろう。

みんなと紅葉を観て、お酒を飲んでごはんを食べて、眠くなるまで語り合って、
みんなは眠むる。みんなの一日はそこで終わる。でもぼくは、その先に、密かに
もう一つ楽しみの時間がある。それはとても愉快なことじゃないですか。


・・・・・

数年前に寝れない苦しさを死ぬほど味わいましたから、
みんながグーグー寝てるのをみるととても安心するんです。
エアコンや照明を調整したり、朝風呂の時間に起こしたり。
そんな時間も楽しいと想うし、この人達にはよく寝て健康でいて欲しい、とも想う。


二日目は朝まで雨だったけど、チェックアウト時には上着を脱いでも
暑いくらいのイイ天気♪

食欲も元気もあり、なんならお酒を飲みながらもう一日延長したいくらいの気分。
でもみなさんは酒なんてムリ、とお疲れのようでした。スケジュールどおり
地元の駅について、無事解散。

全員が、ケガも事故もなかったことに、感謝(←これ重要)。

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天気もイイし、本が読みたかったので買い物する。
家に帰っていちおう布団に入ってみるけど、すぐ諦める(笑)
映画DVDを2本観た。
仕事をした。
本を半分読んだ。

夜中にオナカが減ったので、外に出てラーメン食べた。
帰宅後、不眠友達からいいタイミングの電話で盛り上がる。

「長夢メランコリー」から活動しつづけたこと103時間。
昼前に少し寝た。


昼過ぎ起きた。
この記事書いた。
オナカ減ったのでなんか食べに行こう。



※良くしゃべり、タバコの副流煙も吸い、カラオケもやってノドが枯れた。
※旅行者のなかに風邪引きが数人いたので心配したが、どうやら風邪も大丈夫。
※人間の身体は、不思議だ~

by nopain-nogain | 2009-11-24 14:04 | お出かけ | Comments(2)
Commented at 2009-11-24 15:42 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by もち at 2009-11-24 19:36 x
●2009-11-24 15:42 さん
いつも気にかけてくれてありがとね~
こういうイベントの時は風邪とかは些末な問題だよ、
それ以上に楽しめば良いんだからね^^

最近、人とのコミュが増えることで自分自身が意識しなかった
部分を客観的に気付くことが多くなったよ。それは面白いし、
しばらく先の見通しもイイ感じ。人との関わりは、大切だね。



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