カメラと人生と幸せの話し。
えー、カメラ上級者のブログなどを観ていますと
「オートは要らないよ、マニュアルで追い込んでます」なんて
発言をしょっちゅう見かけます。が、それはそっちの人の
趣味なんでしょうな。僕はオートフォーカス絶対必須だよね~。

・・・・・

なんだかんだと理由をつけて、毎日のように公園通いを
しています。今日は朝起きたら眠くて仕事したくない、という
理由で公園へ。春の花が色彩りを見せてくれるようになり、
さて、仕事でもするかな。もしくはゴハン食べて寝るかな。
という気持ちになりました。

そろそろ帰るか、というとき最後のほんの気まぐれで、
オートフォーカスのスイッチをOFFに。
メンドクサイとしか想えないマニュアルで花を撮ってみる。

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あん?ナンダコレ?
自分の写真じゃないくらいキレイに撮れた。


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んー、オートでは撮れない写真が狙って撮れる。
ただし、ピント合わせに集中したので構図は考えてない。



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帰ろう、と思ってからのマニュアル撮影。
気が付いてみればビックリの3時間!
最初の写真、紫の一輪の花だけで3時間も撮ってました。
こんなに時間を忘れて夢中になったのは久しぶり。

操作もだいぶ慣れて、カモや黄色はすぐに撮れた。

フルオートで1秒で撮れるカメラなのに、あえて
手作業で数分かけてやっと1枚を撮影するという。
地味でメンドクサイ撮影なんだけど、ミリ単位、いや
もっと細かいな、1/100mmくらいでフォーカスの
狙いができるみたい。それが楽しい。

安いレンズでこれなのだから、お高いレンズだと
もっと狙えるんだろうなぁ。すっかりマニュアルの
面白さを教えてもらったよ。

カメラと人生と幸せの話し。_d0002320_16541340.jpg


そしてもうひとつ、新しい発見がありました。

一つの花を何時間もみていると、花の表情が
変化するのがよーく解るんです。最初はツボミだった
花がすこしずつ開いていく光景。風が吹いたり
日が差したりすると、わずかだけど確実に表情が変わる。
「花=キレイ」だけじゃなくなるんですね。もっと、なんというか
花と一緒に過ごす一日、花と対話してるみたいな感じ。

旅行とか観光地では「写真に残したい人」と
「目に焼き付ける人」に分かれますよね。僕も
眼に焼き付ける派、だったんです。でも今日のように
カメラを通して観る世界ってのも、それはそれで
充分な楽しみがあります。

カメラのファインダーを覗いていると、自分と風景(花)との
1対1の世界になるですね。外界から遮断されて
周りが気にならなくなる感じ、この感じがすごくイイです。
しばらくのあいだ、その世界に入り込んでました。


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旅行にいけば、1つでも多くの名所をまわりたくて
ギュウギュウのスケジュール。それが若い頃は楽しかった。

マニュアルフォーカスを「自分には関係ない」と決めつけていたら
今日のような楽しみを一つ、捨てたことになる。それはあまりに
もったいない。なんでもやってみないと、ね。普段からそう意識して
るけど、今日はすごく実感したなぁ。

そんで、これからの人生、
今日のような時間のゆとり、こころのゆとりをもっと
持てるようになろうと想いました。余裕があるってのは
けっこう幸せなことなんです。幸せは身のまわりにあるって
ことなんです。


今日はとても良かったです。



写真はすべてクリック拡大します。
by nopain-nogain | 2012-04-19 17:14 | 徒然(つれづれ) | Comments(0)


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