外貨
 
 
シンガポールの銀行にプールしてあった外貨を円に替えた。


円高で約2年間、外貨を換金することが出来なかった。
この期間に得られなかった想定利益は少なくない。
が、新聞を読んだ所でなにも変わらないのだから、何もせずに
時間が過ぎるのを待った。いや、何もしないワケじゃないか。円高云々を
語るヒマがあったら国内通貨を得られる努力をしたし、海外向け商品を
一律値上げすることも真剣に検討した。国際弁護士に相談したことも
あった、しかし弁護士は法律や書類に詳しいけれど、商売には
あまり詳しくなく・・・まぁそんななんじだった。


自分だけで考えても行き詰まること多かったので、
人の意見も聞いてみたかったのだけど、ほぼ全滅。
みんなメディアの受け売りか、メディアに反発するだけ。
自分の頭で考えられる人は少ないし、ましてや行動してる
人は、ほぼいない。


30%の円高は小売店にとっては100%を越える意味があることを、
商売のセンスがないひとにはどんなに説明しても解ってもらえない。
今が替え時かどうか・・・それよりも、この軍資金を何倍に増やせるか。
そっちのほうが大切だということ、商売人にとって大切な軍資金が
冷凍されたまま手が着かない状態にあることの損益の感覚も、
解らない人の方が多い。どうしてそれが解らないのか、とも想う。



ただ一人だけ、
この円高について相談した人が居る。「そういう話題、珍しいね」と言われた。
自分の頭の中では毎日考えていたことなのだけど、口に出さなきゃ
それは解らないよね、って当たり前のことだけど(笑)。2年間、悩みながらも
口に出せなかった自分がいることに、じぶんでもビックリした。
そして、この話をちゃんとできる人がいることが、精神的に嬉しかった。


・・・・・

外貨プーリングについては「頭の休憩」として考える。そして自分なりの
予想行動グラフを立てた、それ通りにいけば損はしないし、良い経験にもなる。
もし大外ししたら現金を失うことになるけど、うん。いいや、それも経験。

そして現在、予想どおりの逆Wになったのをみて、替え時と考える。
これだけの変動を観てると正直な所、まだ%を上げられるかも、と
欲がでてしまうが、自制。たとえ右肩でも後悔しない。それに
これ以上レートで利益を考えるなら、マネーゲームに切り替えた方が
儲かる、けどそれは消費行動なので興味ない。

わずかに損金になったけど。それも相対理論だし。
いまこの手元にあるお金を使って、新製品増やせばいいや。
なにより、急激なレート変動への耐性と経験値を得られた。
それにしても孤独な闘いだった。



この2年間の自分、おつかれさま。


(ここからがスタートだけどねw)
by nopain-nogain | 2013-06-29 02:33 | 徒然(つれづれ) | Comments(0)


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