SNSの立ち位置
 
 
いろんなひとに
「facebook使ってる?」「ツイッターは?」「LINE入れてよ」
と言われることに困惑していた。SNS系はほとんど
まったく使ってないからだ。


どうして?誰もが楽しんでるSNSが、どうして僕には
苦痛なのだろう。ずっと考えていた。そして今日、
facebookのアカウントの整理をしていたときに
ふと気が付いた。


SNSを頻繁に利用してる人は「個人・受け手・消費者」という事だ。
作家や経営者・送り手は、すでに情報を発信するメディアを
自分自身に持っているのでSNSの存在意義は薄い。
SNSは宣伝程度にしか必要ない。


20年前の僕が「個人」でしか無かった頃は、たしかにBBSやチャットで
会話や友達を広げるのが楽しかった。うん、たしかにSNSが楽しい時期が
僕にもあった。


しかし今はまったく立場が違う。
今のような仕事では、組織の代表、役を演じる人物、まったく個人、
という3つの立場がある。それぞれリンクさせる場合もあれば
独立させる必要ももある。情報発信する視点から見ても、
3つの立場の使い分けが大変なのだ。


また、ファンが多いので不特定多数の人とやり取りを強いられる。
「相手は僕を知ってても、僕は相手を知らない」という一対多の
リレーションシップが大量発生する。質問が大量に来て未回答が
多くなると「冷たい人」という烙印を押されるんです。想像して欲しい。
「一日100通の質問に答えるのを何年も続けているあなた」を。
全問回答できますか?できないと非難されるんですよ。


そのあたりが基本的に知り合いとだけやり取りする「個人消費者」との
大きな違いだ。そういう視点で、いままでSNSを勧めた人を
思い出すと、やっぱり無名の個人がずらり。そして発言内容も
消費的。


結論!!つまり、
彼らはSNSの客であり趣味、僕はSNSの発信側で仕事になる、
ということだろう。同じ「アカウントを登録する」だけでも、
根本的に参加の意識がまるで違うのだ。


ずっと感じてたSNSに対する居心地の悪さは、こういうことか。
やっとスッキリした。




・・・・・

追記:
それにしても僕はいったいいつになったら送り手としての自覚が
身に付くんだろう?今日の記事だって、同じ様なこと過去に何度も
確認してるよね。謙虚でもなければ自身満々にもなれないなぁ。

しかし、これだけ暗い心を持ちながらも死なずに活動できたり、
同じ悩みを何度も書き出せるのは、一つの能力かもしれないな(笑)
たいていはキレイナ事を書きたくなるでしょ?自分の中の黒いモノを
出すって、むずかしいでしょ?



 
by nopain-nogain | 2013-10-05 12:50 | 道具 | Comments(0)


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