評価すること
 
 
映画は必ず褒める。
ゴハンは必ず美味しいという。
美術館ではフンフンと感心する。


良し悪し両方、きちんと自分の感想を言える人は、非常に少ないというのは事実か。
40歳にもなれば自分の意見を言ってもいいのに、人と違うことを言うことが悪だと
想ってる人が多い。

だから「評論家・批評家」が必要なのか。評価なんて1000人1000色だとおもって
たので評論家なんていう職業がなぜあるのか不思議だったんだが、いま納得。
メディアに出てる人がまずは「良」と「悪」の2つの意見のテンプレートを創り出して、
一般の人はそれに同調する形で自分の意見を言う。誰かに代表してもらわないと
自分の意見が言えないのが一般なのだろう。



・・・・・

言葉のごまかしで褒める。
「イイ意味で、サラリーマンって馬鹿ばっかり。」
「イイ意味で、あの子ブス」
「私って、イイ意味で、無責任」
「ユルフワでぶ子ちゃん」
「おしゃれ残飯」
これ、イイね。イイ意味で。


条件を限定してでも褒める。
「料理は生焼けでまずかったけど、お皿の柄がかわいかったので★5つ」
「映画のストーリーはぜんぜん覚えてないけど、アイドルの○○様が主役なので★5つ」
「不潔だしセクハラするし酒乱だけど、根はいい人」
「暴力さえふるわなければ、いい人」
「ゆで卵が少し腐っていたけど、腐ったゆで卵が好きな人にとっては最高の店」



・・・・・

駅から歩いて25分のその店は、都会の喧噪を忘れさせるまるでオアシスのような
場所に突然現れた。オープンして8ヶ月という店内は和と洋がコラボレートされた
アジアンチックな雑貨で埋め尽くされていて、まるで異世界に来たよう。

シェフの気まぐれサラダを注文したら、売れ残った野菜の残飯処理
みたいな料理がでてきた。これは売れ残った残飯を処理するのが
好きな人にとっては、最高のサラダだろう。食材のエコロジーにも
一躍かっているようだ。ドレッシングはイイ意味で期待を裏切ってくれる。

味の評価は人それぞれだと想うが、ご主人が飼っている
ミニチュアダックスフントの可愛さは★5つ。





あら。グルメ雑誌ってこんな記事ばっかりだよね~。
by nopain-nogain | 2014-09-15 04:29 | 執筆 | Comments(0)


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