オタクのグルメ論
 
田舎貧乏・根暗オタク・人間不信・被害妄想の僕ですが、あるていど敷居の高いお店にも気兼ねなく行けるようになりました。

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挨拶や感謝はもちろんですが、席の希望を言えるようになったり、好みの味じゃなかった時の上手な伝え方とか。それが言えるようになったのは、僕の仕事も料理人も、「受け手が楽しめる物を作りたい」という気持ちが共通してるからだとおもいます。「美味しい食事は共同作業」という感覚が、僕が身につけられた大きい財産です。

だからどんなにオカネ持ちの客でも、またどんなに高級感を演出してる店でも、「サービスする側とされる側」という分離した心理がある人たちを見てると、入店から退店までずっと心の距離感が縮まないな~って感じます。客も店員もロボットみないな動きしてるんですよね。お世辞と定型文ばかりで。エレガントさが無い。

そうそう。僕は最近流行りの「おもてなし」ってのがキライです。それは距離感や上下関係を作りたがる人の、ゆがんだ優越感の現れのような気がします。「おもてなし」ってのは心があれば自然にできるし、感じるし、わざわざ口にだすのも変なんですよね。ややまぁ他人の価値観だからどうでもいいんですけど。そういう店はまず候補から外すので。



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今日のお店はみなさん上品で。まちがいなく僕が最底辺ですが。それでもまあ得意の劣等感も発病せず、雰囲気の流れを乱すことなく楽しく過ごせました。


ここに来るまで、ほんとうに頑張ったな、と思います。



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by nopain-nogain | 2016-03-03 03:40 | 飲む食べる | Comments(0)


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