救えなかった天才
僕が27歳の頃に出会ったSMTKHRは新人ながらも天才ゆえに皆んなに嫌われていた。僕は期待と尊敬と自分も勉強ができるとおもって、孤立して悩んでいた彼を教え子にした。技術やメンタルだけでなく、生活やお金の面倒もした。彼のお母さんからお礼の電話が来るくらい、面倒を見た。

すぐに彼は僕を追い越したが、さらに僕の知識を惜しげなく教え込み、どこまで伸びるのか楽しみだった。しかし一方、彼は人間として未熟で(僕と同じで一極集中しすぎるので)いずれ健康かお金のどちらかでつまずくだろうと予想してた。予想は当たった。もちろん何度も忠告したのだが。

あれから会ってないし噂も耳にしていない。おそらく生きてない・生きてたとしてもまともな状態じゃない可能性がたかい。ちなみに精神は会ったときから綱渡りだった、あれがよくなるとは思えない。才能を持つ人らしい人生だったとおもう。

あの頃は僕もギリギリだったのでそれ以上踏み込むことができなかったが、もし余裕があったら彼を生かせておきたかった。もしいま生きてるなら、どんなにひどい状態でも会ってみたい。




by nopain-nogain | 2017-05-03 17:11 | 人間 | Comments(0)


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