100%ドン引きされる話題
自分としては面白いネタのつもりで話してるのに、しかも現実の真実なのに、聞いてる人が必ずドン引き・あるいはヒステリーになるネタがある。それは「乱数テーブル」の話。



コンピューターゲームはもともと一部のマニアだけの趣味だった。が、現代では老若男女誰もが気軽にゲームをしている。だから最近では「どうしてレアアイテム取れないの?」とか「運がいい悪い」といった会話を、そこかしこで耳にする。そんなとき元プログラマーだった僕は「乱数テーブル」が思い浮かぶ。

現実の「サイコロ」は運任せだが、コンピュータは「サイコロのようにテキトウで運任せ」ということができない。だから予め用意された「乱数テーブル」に従ってサイコロの気まぐれさを再現している。その乱数テーブルは固定されたモノなので、プログラムの知識があれば、狙おうとすれば狙って出すことができる。「電源パータン(wiki)」とか「露骨な調整」といった専門用語が出てきたら、それだ。

んで僕も大人なので、そんなネタバレみたいなことは言わないほうが(一般的には)ゲームを楽しんでもらえるのを知っている。のだが「教えて」と言われれば、知的好奇心にプラスになるかと思って「実は乱数テーブルっていうのがあって・・」と話し始める。しかしこの話をすると相手がイライラして怒り出すのである。ある程度インテリジェンス的な信用がある人にしか話さないのだが、それでもいまのところ100%おなじ反応をされる。

まぁ心理はわからないでもない。ファンタジーの世界で活躍するのを楽しんでたのに、すべてが単なる数字の表でコントロールされてたと知ったら、そりゃ興醒めするだろう。そんなの僕もわかってるから、よほど求めららたときしかこの話をしないのだが。「知りたい」と言われてもそれは本質を求めていなく、高確率で不機嫌になられることが多かったので、どんなに求められても、この話は封印しようと思った。

ただ、おなじ理系プログラマやTASレベルのゲーマーとは、この話題をするのはやっぱり面白い。またコンピュータがいまだに「テキトウ」ができないのは、ノーベル賞レベルの技術的課題だしね。理系が強ければ強いほど「不可能」ってわかっちゃうけど、何百年後かには乱数ができるかもね。そういうののほうが夢がある。





今の僕の周りには理系で送り手側の人間ばかりなので、こういう話題が当たり前だと体に染み付いちゃってる。でも一般的には、そんなこと知らないほうが楽しめる消費者側の人たちが大多数だ。だからそういう人たちに「どうして?」と聞かれても、答えを言うのは間違ってる。知らないふりして、一緒になって「運だよね~」と言うのが、正しいのだろう。




また、嫌われることを言ったな。でも僕はこれでいい。ワガママにも、理系とファンタジーの両方を身につけようとしている僕自身が、自分を自分で板挟みにしている。でもそれでいい、今の僕は、人生後半は、それが楽しい。





by nopain-nogain | 2019-07-01 06:17 | 人間 | Comments(0)


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