恋人が、明日死ぬよ。

こびとの夢の続き・・・

家族が帰ってきて、お父さんとお母さんはまた
ケンカを始める。討論とか話し合いじゃない。
なんの意味もない意地の張り合い。

それをみてげんなりして、もうこんな夢は
観たくないと想ってムリして起きた。
そして「こびと」の記事を書いたのが深夜1時。

・・・・・

現実に、両親のケンカはいつもそうだった。
酒乱で頑固で短気のお父さんと、
泣くか、ガマンするだけで、努力をしないお母さん。

僕はませたガキだったので、両親を「親」という視点では
みてなかった。二人とも自立心がなく「成長しない人間」と
して、卑下して観ていた。

だから高校で家を出た僕だが、いまだにこうして両親は
僕の睡眠を妨害してくれる。こまった記憶だ。

今想えば、小学生の時には独立心が固まっていたので
それができたらヨカッタかも・・・まぁ可能性はあるとはいえ
小学生当時には難しい発想だよな。ゆえに何年ものあいだ
高校卒業&都心に就職、を楽しみに待つしかなかった。

・・・・・

そーんな両親から、ひとつ、大切なことを学んだ。

僕が23の時に
お母さんが、ストレス性のくも膜下出血で突然死んだ。
倒れて、うなって、命が消えていく、5分ほどの顛末をこの眼に
焼き付けた

普段偉そうにしているお父さんがパニックになったのも前の
記事で書いた。人間、いざというときに実力があらわになる。
正常に動けたのは僕だけだ。妹は彼氏と外出中。

さてその後「もっと優しくしてればよかった」と何度も何度も
繰り返し悔やむお父さんを観て、

●僕は、こういう夫婦には絶対にならない。
そう誓った。親から学んだ最大の「夫婦関係」の見本である。

・・・・・

そしてまた恋愛の話になるけど「僕が優しすぎる」というルーツが
これに集約されるのは簡単に想像が付く。彼女に限らず、
友達とか周りの人とかが、

●もし明日、相手が死ぬと知っていたら、今日の僕は、何をしますか?

これが僕の行動理念=「過度の優しさ」になってしまっている。
例えば、僕が機嫌がわるいからといって、明日死ぬ人に
八つ当たりはしない。そしてまた、明日死なないと知ってても
やはり八つ当たりはしない。しかし現実にはいつ死ぬか解らない。

人の死を知らない人は、くだらないことでケンカをする。
そういうことで結婚歴を積み重ねていく。それでも
相手がいなくなれば、寂しくなる。戻ってくればまたケンカする。
実につまらない人間関係だ(と僕はおもう)。

・・・・・

さて、
ホントはすきなのに、「別れる」とか言う人
ホントは留めて欲しいのに、「出てく」とか言う人
携帯に異性からの着信があっただけで、激怒する人。
もうなにがなんだか原因すら解らないがw
ともかくいつも怒っててケンカを続ける人。

●間もなく、その相手が死ぬと知ったら、それをやりますか?

僕は、やりませんね。




そういう風に考えたら、短気な人も優しくなれるんじゃないかな。
少しずつでも。
by nopain-nogain | 2008-04-13 07:09 | 徒然(つれづれ) | Comments(0)


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