映画=無防備都市



ロベルト・ロッセリーニ監督の勉強の続き。

1950年イタリア作。
舞台は1942年にドイツに占領されたローマ。
なのでやや戦争、というか政治的映画。

同監督の
【ストロンボリ】の時にちょっと酷評したけど、
その評価はナカナカ的を射っていた、と
我ながら勉強熱心な自分をほめたい。



以下は感想。


ストロンボリの時に「気持ちよくない」と感想を書いた。
で、この無防備都市も「気持ちよくない」。テーマは
全然違うけど。

つまり人と人の気持ちの悪い部分をあえて浮き彫りに
するのがロセリーニ監督の作風だった。
しかもややノンフィクションで。反面教師的。

こういう感じで観ていて痛々しい映画といえば
フェリーニの「道」が有名なので、それと近いと想った。
ら、フェリーニと交流もあったそうで。
この時代はそういう、悲劇系が流行ったのかもね~

というわけで
落ち込んでるときにはロッセリーニをみるとハマるw。
自分は(今の時代は)幸せだなぁ。って想えてくる。

映画好きにはオススメ。テーマも脇役たちの心境まで
考えられれば、とても深いモノがある。

人によっては、特に主人公絶対主義の人には
余計に落ち込むかも知れないので、
万人にはお勧めできない^^;

・・・・・

以下もろネタばれ
だけど知っておいた方が面白いと思う。

中盤の、
レズビアンの描写が解りにくい。役者不足か?
レズとの板挟みで悩む心境も想像したい。

ラストの、
処刑銃殺で全員が「わざと」外して、処刑者が生き延びて
しまったこと。考える間もなく数秒後に個人的に殺されて
しまうので読み取りにくいかも。


感想終わり♪
by nopain-nogain | 2008-09-21 00:00 | 映像・音楽・本 | Comments(0)


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